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受け取ったカップを持って、駅のベンチまで戻る。
ベンチに腰掛け、カップの中身を少しだけ飲んだ。
ホッと息を吐くと、道ゆく人々の中のカップルばかりが目につく。
それによって、いかに自分が傷心中であるかが理解できた。
「私ってば、現在進行形で落ち込んでるんだな」
小さくつぶやくと、余計に寂しさが溢れてくる……。
ダメダメ! アオイに会うんだから、沈んだ顔してちゃダメだ。
無理矢理気持ちを切り替えると、私はポチポチとボタンを押す。
ケイタイで周辺の居酒屋をチェックして、テンションを上げる為に情報を集め始めた。
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