出会い

4/5
前へ
/312ページ
次へ
そんな大量のメールが、まるで排水口に吸い込まれる水のように、手の中の小さなケイタイに流れ込む。     やっとメールが途切れ始めた時、私の書き込みをきちんと読んで返信してくれた人が現れた。     『24の男です。  俺も飲み友達探してたとこ。  良かったら都合の良い日に飲みに行きませんか?』     この文章を見た時、私の気持ちを理解してくれてるってホッとしたのを覚える。     他のメールを放置して、早速彼に返事を書いた。   『ありがとう。  まともなメールはアナタだけでした(笑)  飲み友達出来るのは嬉しいです!  好きな店ってありますか?』   送信ボタンを押すと、なんだかワクワクした。   新しい友達との出会いっていつになっても胸が踊る。   どんな人だろう?   ビール派? カクテル派?   それとも焼酎派かな。     その24歳の彼から返事が来るまで、私の心は落ち着かなかった。   .
/312ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14694人が本棚に入れています
本棚に追加