14694人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな大量のメールが、まるで排水口に吸い込まれる水のように、手の中の小さなケイタイに流れ込む。
やっとメールが途切れ始めた時、私の書き込みをきちんと読んで返信してくれた人が現れた。
『24の男です。
俺も飲み友達探してたとこ。
良かったら都合の良い日に飲みに行きませんか?』
この文章を見た時、私の気持ちを理解してくれてるってホッとしたのを覚える。
他のメールを放置して、早速彼に返事を書いた。
『ありがとう。
まともなメールはアナタだけでした(笑)
飲み友達出来るのは嬉しいです!
好きな店ってありますか?』
送信ボタンを押すと、なんだかワクワクした。
新しい友達との出会いっていつになっても胸が踊る。
どんな人だろう?
ビール派? カクテル派?
それとも焼酎派かな。
その24歳の彼から返事が来るまで、私の心は落ち着かなかった。
.
最初のコメントを投稿しよう!