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バイトが終わるとすぐにメールした。
『来週の月曜から水曜までぉ休みになったょ(≧∀≦)☆ アオイもぉ休みなら飲みに行こっ♪』
ケイタイを閉じ現時刻を確認すると、7時12分だった。
アオイはまだ仕事中の時間だと確信する。
それからの待ち時間はすごく長く感じた。
5分おきに時計を見てはソワソワとして、まったく落ち着かなかった。
こんな状態では、つけっぱなしのバラエティー番組も意味がない。
自分でもビックリするくらいの落ち着きのなさに、なんだか少し可笑しくもあり不思議だった。
特に何の予定もなく、まっすぐに部屋へと帰っていた私は、おもむろに部屋の片付けを始めた。
そろそろ溜った雑誌たちを捨てるタイミングだし。
部屋の片付けなんて始めると、誰でも経験があるかもしれない。
昔のアルバム、昔の漫画、昔のビデオの誘惑。
片付けては手をとめ、パラパラとページをめくり、また片付けては本たちに手をのばす。
本気モードの片付けじゃないから、誘惑に耐えることなんてせず、むしろ昔のアルバムを見る事がメインとなっていった。
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