4788人が本棚に入れています
本棚に追加
/427ページ
「ただいま、母さん、おやじ。」
「お邪魔します。おじさん、おばさん。」
そういって俺と知沙は仏壇に手を合わせた。
俺の両親は俺が幼稚園の頃に交通事故で亡くなってしまい、両親と言う存在をその時から失ってしまっている。
幼い俺には両親の死んだ意味など理解できなかったが、それでも周りの親族に支えられながら理解をし、中学校まで上がってきた。
中学校に入ったのを機に一人で生きて行く覚悟を決めた。つまり、一人暮らしを始めたのだ。
「知沙、悪いけど俺買い物行かないといけないから部屋で待っててくれない??」
「まっ、まさかそんなこと言ってゴムをバッチリ買いに行く気でしょ///」
あぁ、やっぱりそぉなるかぁ……………知沙の残念なところは馬鹿だけではなくすぐ下ネタに走りだすところもそぉだ。
「んなわけないだろ!!何買いに行ったかも零と準希が来たらちゃんと話すから俺の部屋でゆっくりしといて。じゃあ行ってくる。」
知沙が何か言ってた気がしたが気にせず買い物に出掛けた。
揃えるものを揃えて家に帰るとちょうど家の前に零と準希の姿が見えた。
最初のコメントを投稿しよう!