nostalgia

転機

そういって樹里は彩子の頭をなでる。

その途端…今まで堪えていたものが一気に吹き出し、彩子は久々に泣いてしまった。

『ったくもう…泣かないのっ。ほら、ティッシュ』

泣き出す彩子に、樹里はそういって笑いながらティッシュを渡す。

『ありがと…』

そういってティッシュを受け取り、涙を拭く。

『くそぅ、自棄酒だぁ～っ!!』
『こうなったらもう手ぇつけらんないわね…まったく…』

樹里は苦笑い。