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俺は黙り込むしかなかった。
何故かって?
いやいや、この状態を見て「はいはい」等と軽く流すことの出来る人物は、そうそういるものじゃない。
その状態はというと……
「……………………。」
一言で簡易に説明すると少女が寝ている。
なぜ?というクエスチョンマークが、俺の頭から一考に離れない。
しかし、少女がベットに寝てると言う説明ではまだ状態がわからない。
やはり、状況を把握するには、少女の状態を確認する事になる……
その少女の状態……
それは……
「んっ……………。」
「うわっ!」
俺はいきなり大声出された猫がびっくりする様な驚き方をして床へとへたれこむ。
少女はウトウトしながら薄目を開け目を擦っている。
「ごきげんよう!」
うん、おはよう!
なんて返答返せるか!
………等とツッコンでる場合じゃない。
俺はまだ整理しきれていない脳を使い少女に問う。
「君だれ?」
少女は人を見下したような鋭い目つきと共に
「そ、そんな、私〔わたくし〕の事を忘れてしまったんですの?」
と微かに鋭い目つきから表情が曇る。
忘れた?
………うーん、記憶にない……
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