1年目の冬休み

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1年目の冬休み

冬休みに入り、僕は自分の部屋でギターを弾いて練習していた。家のチャイムが鳴り、出てみると正人が黒いジャンパーにGパン、茶色のマフラーを巻いて…なぜか…ドラムのスティックを持って、立っていた。 友紀「どしたの?💦💦」 正人「いやさ、近く通りかかったからさ🎵」 友紀「…なんでドラムのスティック持ってるの?💦💦」 正人「あ~、これはなんかスティック持ってないと落ち着かないんだよ🎵気にすんな🎵」 そう言って僕の肩をポンと叩き小学生みたいな元気のいい「お邪魔します」で家の中に入っていった。誰も入れとは言ってない。(笑)…変わった奴だなぁ。僕はそう思いつつ、玄関のドアを閉めて自分の部屋へ正人と一緒に行く。正人は人の部屋に入るなり、漫画を読みあさり始める。 正人「あ‼お前この漫画全巻持ってんだ‼ちょっと読まして🎵」 友紀「うん🎵全然構わないよ🎵」 正人「サンキュー🎵」 正人は僕の机の椅子に座って漫画を読み始めた。僕も適当に漫画を読み始める。 友紀「そう言えば翔のやつ、今沖縄に旅行行ってるんだってな🎵」 正人「みたいだな🎵メールも来たし🎵沖縄良いなぁ~💦💦暖かいだろなぁ💦💦こっちはストーブ焚いてるってのに(笑)」 友紀「沖縄の写メとか送られてきてさ🎵」 僕は翔が家族と海パン姿で沖縄の海のそばで笑顔でピースしてる写メを正人に見せた。 正人「良いなぁ良いなぁ~沖縄行きてぇ~なぁ💦💦」 友紀「今の僕らにとってはかなり羨ましいよね(笑)」 正人「だよなぁ~金持ちは良いなぁ~(笑)」 まぁ、翔の家は確かに普通の家よりは大きく、少し金持ちで国内旅行へよく出かけるらしい。その度に旅行先での写メが送られてきたりする。 友紀「旅行かぁ…僕も行きたいなぁ(笑)」
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