~事件~

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裏門で見たあの影… 数学の時に感じた 殺気を感じさせる目線 俺達はいつも正門から 帰るんだが あの目線…誰かが 気になる ガツンと言って やりたいよ! 俺をそんな殺気だった 眼で見るなッ!てね てなわけで 深谷に今日は 裏門から帰るから んじゃ! って言っといた 俺は裏門から出た あの影は確か 右に行ったよな… ゲッ…俺ん家とは 逆方向か… いや、そっからも 帰れるか 街頭が無い道を 通るけど… と自問自答しながら 角を右に曲がる しばらく歩いたが たいしてあてもなく 先に進むのも めんどいから 潔く諦めた 心の中で 『本当は街頭の無い道を 通るのが怖いんだろ?』 と言う声が聞こえる 俺はもと来た道を 辿り学校の裏門に着いた 別に怖くなんかねぇよ… と思わず口に 出してしまった… 俺は一人で苦笑し 裏門を通りすぎて 真っすぐ歩いた 一つ目の電信柱を 横切る… その時だった 俺は背後に突き刺さる ような、鋭い殺気を 感じた… 俺は歩きながらも 軽く顔を横にし横目で 誰かを確認したんだ… ギリで確認出来たのは 焦げ茶色の服だけ… 誰なんだ…? 俺は怖くなり前を向いて 少し速歩きをする ネェ…君の頭… ちょーダイヨー… !? 耳元で囁く声 俺は突然の事で しばらく立ち止まった 俺…今、動転 しているのか! 神崎(俺 「誰だッ!!」 俺は素早く振り向く 辺りを見回した 神崎(俺 「だ…誰も…いない…」 何故だ?さっきは 確かに… 俺は深呼吸をする
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