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いやいや、先生、もういいですよ。
周り笑うな!
いやいやボタンちゃん、ゴミの心配より俺を・・・。
周り笑うな!!
そうやって一日が終るはずだったんだが。
「ボタンちゃん、もうゴミはいいって。」
「だって、本当は大切な物だったんでしょ?マロ君がわざわざ拾おうとしたんだもん。」
いや、本当にゴミです。
俺の行動に、ゴミ拾いはないのか。
俺はボタンちゃんに、本当にゴミである事を伝え、さて帰ろうか、とした時だった。
後ろから、ボタンちゃんのあたたかい声が聞こえた。
「マロ君、優しい。だから、大好き。」
腰からギュルンと180度!!
俺はボタンちゃんを凝視した!!
聞き間違えか!?
ボタンちゃんは、白い頬をほんのり赤く染めてはにかんでいる。
き、聞き間違えなのか!?
しかし、「もう一回言って」なんて言ったら、ボタンちゃんを傷つけてしまうかもしれない!!
ここは、さりげなく、さりげな~く・・・。
「耳って前に向かってついてるよね。」
ボタンちゃんはちょっとびっくりした顔、が、すぐに微笑みなおした。
「私に前向きなれって言ってるのね。」
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