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いえ、あの~・・・。
「そうそう、前向き前向き、俺も前向きに~・・・あの、さっき、な、何て言ったのかな~、なんて~。」
そうだ。
相手は天然ボタンちゃん。
これぐらいハッキリ言わないと、分からないんだ!
ボタンちゃんは、ちょっと驚いた顔。
こくびを傾げて少し考えた後、恥ずかしそうに笑った。
「マロ君、好きよ。って。」
!!!!!!!
俺のハートはズキューンだ!!
ちょっと待ってくれよ!!
そりゃ、ボタンちゃん天然だけど、愛くるしさでオールカバーしちゃうぐらいの最高キュートラブリーファンタスティック・・・でも、待てよ・・・ボタンちゃんは最高天然なんだよな・・・。
喜びで回転していた俺は、足をクロスさせたまま惰性なく止まる。
眉間に皺をよせ、考える・・・。
そうだ。
ボタンちゃんの「好き」なんて、家族愛ぐらいの勢いか、はたまたぬいぐるみレベルの可能性が高い。
しかし、高校生にもなって、異性に「好き」と言う意味が分からないわけ・・・。
これは、やんわりと聞いてみるしかない。
俺は、ボタンちゃんの正面に立って、真っ直ぐ見つめて言った。
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