は じまり

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「こんな所で何してんだ? 見た所学生だろ? 早く家帰って勉強しな」 な、なんだろう…この人 ちょこっとだけムカつきます。 顔は…黒髪が似合う綺麗な人なのに 「わ、私…もぅ学生じゃありません! 今から宿屋に向かう所なんです!」 「何?観光客か?」 「え…と、いや… 人捜しです」 「人捜しだ? その歳でか?!親はどうした、親は!」 な、なんでこの人はこんなにも偉そうなんだろう… 言葉使いも悪いし… 「あ、あの… 貴方には関係ないじゃないですか!」 「関係あるね… 俺は此処の警察兼、刑事だ。 村人の安全を守るのが、一応仕事だからな」 「一応って… え?でも、刑事って…?」 「嗚呼… ちょっと事件でな、塔我 恋と言う男を捜してるんだ」 「っ!!と、塔我 恋?!」 「あ?お前知ってるのか?」 「知ってる…って言うか 私も恋を捜してるんです」 私の言葉を聞いて、急に彼の顔は私を睨み上げる様に見つめてきた… 「………ちょっと話を聞こうか。 来い…」 「は、はい…」 な、なんだかヤバい事に巻き込まれそうな予感… だけど、恋の情報が聞けるチャンス! 逃してなるものか…!
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