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ガシャンッ!
「何すんだよ!てめえ!」
事件から3年後。
あのマンションの近くにある飲食店内。
四人の女がいるテーブルの近くの床に、割れた食器、ぐちゃぐちゃになった食べ物。
そこに気の弱そうなサラリーマンの男の胸ぐらを掴む、ここの飲食店の男の店員。
「ねぇ?洋介?もう止めなよー」
店内にも関わらず、怒鳴る男の店員を止めるテーブルに座っていた女達。
それによって、男の店員はサラリーマンの胸ぐらを離す。
「こいつが、俺様にぶつかって来たのが悪いんだよ!」
「出たー!洋介の俺様!」
女達はキャッキャッと笑い出す。
サラリーマンは隙を見て「すみません」と逃げていった。
「うるせぇよ!お前ら俺様の邪魔しに来たのかよ?」
洋介と呼ばれる男が女達に近付き、眉をピクピクと動かしイライラとしている。
「違うよー!洋介がバイトするって言うから、見に来たんだよー!」
「真面目にしてるからびっくりだよねー!しかも、髪が黒になってるしー」
甲高い声で言う女達。
「うっせぇ!お前ら、さっさと帰れよ!」
洋介がまた女達に怒鳴ると、女達はビビるどころか目を見開き、口をポカンと開けていた。
ゴツンッ!
洋介は頭を抱えて、その場に座った。
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