骨川スネ夫の憂鬱

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「スネ夫!大丈夫か!!?」 「ジャ、ジャイアン?」  もう凄い勢いと大きな声で病室に乱入したのは、スネ夫が入院する原因となったジャイアンである。 「見舞いに来たぜ。喜べ、心の友よ。」 「あ、うん。ありがとう。」  先までの例もあったから他に誰か来てると思ったがジャイアン一人だけだった。 「何があったかは知らんが元気だせ!」  原因は目の前のジャイアンである。 「よし!お前が元気が出るように歌うぜ!」 「ジャ、ジャイアン!!?」  最悪の展開である。ようやく退院できそうなのに、退院が延長される。それにここは病院である。他の患者にも迷惑がかかるし、死に至るかもしれない。 「なんてな。病院の中では静かにってな。それくらい分かってるさ。」 「ジャイアン。」  空気を呼んでくれたジャイアンに感謝するスネ夫であった。 「そこで俺の励ましソング集を録音して来たぜ。」 「な、な、な、なんだってぇ!!!!?」  驚くスネ夫をよそに、ジャイアンはカセットテープをウォークマンに入れ、イヤホンをスネ夫の両耳に差し込んだ。 「これ聞いて元気になれよ、スネ夫。」 「ま、ちょ、ちょっとま・・・。」 「音量レベル最大。いくぜ。スタート!」  ウォークマンのスイッチを押した瞬間、スネ夫の意識は闇に飲み込まれた。    スネ夫の退院・・・延長
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