ふおおおおおっ

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ふおおおおおっ

 魔力が……魔力が体にみなぎっておる!  一人の老人がぼろぼろの服を着こなし、はしゃいでいる。  今ならできる! 我が至高にして究極の秘技、フュージョンプラネットを!  老人はそう叫ぶと体が粒子レベルで分解され、消えた。  それから数分。世界は電力を超えるエネルギーを手に入れる。魔力というなのエネルギーを……。  それを最初に発見してから半年、人類はその力の使い方を様々な実験、研究、考察により把握した。  それからの地球の文明は栄えた。魔力は地球上に溢れ、どの世界にも均等に全ての人類が扱えるようになった。  魔力時代。その時代を人々はそう呼んだ。  しかし、文明は栄えすぎた。圧倒的力。完璧かつ、欠点のない力は全ての人間の欲を満たし尽くした。  しかし……幸運の時は長くは続かない。  世界の殆どの経済は潰れた。そんなものは全く問題ない。  問題なのは、やはり人間の思想と権力の差違だった。
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