第4章

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そして僕は続けた。 「『半分』しか知らないのに答えを出すのは、なんか…すごく…とても…あまりにも勿体ないから……」 「半分?」と、君はまた聞き返した。 「そうだよ。 君が知っているのは『内側の君』 僕が知っているのは『外側の君』 僕は『内側』を知らないし、君は『外側』を知らない。 ほらね?『半分』しか知らないだろ?」 君はしばらく黙り込み、ゆっくり…深く頷いた。
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