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「それはそうと狩魔!」
「ん?」
と、狩魔は往来に振り返る。
「今日、うちのクラスに転校生が来るらしいぜ!それがなんでもすげーかわいい女子が来るんだってさ!」
と物凄いテンションで往来が話した。
「ふーん。」
狩魔は興味なさげに返したが。
「なんだよ?狩魔は嬉しくないのか?」
「いや、別に」
と即答した。
「んだよ~、つまんねーの!」
いかにもつまんなさそうに呟く往来。
「狩魔が興味を示すような女子だといいな!」
と、ちょっと期待を込めて言ったが、
「その可能性は低いだろうな」
狩魔はあくまで期待を込めずに返す。
「え~?なんで~?」
往来が不満たっぷりに言うも、
「だって俺理想高いもん」
さも、当然かのように誇らしげに狩魔は言う。
「あ、そうすか・・・;」
苦笑いを返すしかない往来であった。
「それはそうと早く行かないと遅刻すっから行こうぜ!」
と、狩魔は往来を促す。
「おう!」
元気な声で往来は返事し、二人は学校へと向かった。
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