日常

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始業の鐘が鳴り終わると同時に、 「「だぁー!!」」 という声を出して二人は教室に転がり込む。その二人に対してクラスメイトは、 「アッハッハッ!なにやってんだよ二人共!」 「朝から笑わせないでよね!?」 大爆笑していた。 「おい、往来。お前のせいで笑われてんだけど」 「そこんとこ、俺のせい!?」 往来はひどく動揺していた。なにしろこのようなときの狩魔は怖いのだ。 「とりあえず、土下座な?」 すごい上から目線で往来を見下ろす。 「はい、スミマセンでした。」 素直に従うしかない往来であった。狩魔を怒らせたらただで済むとは思わないからだ。そして二人が席に着いたら、クラスメイトの男子が往来に話しかけてきた。 「なぁ、往来。今日転校生が来るらしいな!どんな子か知ってるか?」 興奮しながら聞いてきたので、 「そりゃあ知ってるよ!俺が誰か知ってんだろ?女の子に関しては何でも知ってっからな!! クラスの女子のスリーサイズから、各学年のかわいい子までよりどりみどりだぜ!!」 さも得意げに返答する。 「だよなぁ!」 下心丸見えのクラスの男子達(狩魔以外) 「じゃ、早速教えてくれよ!」 「うむ。その転校生はな…」 ところがその時、ピシャーンと扉が開き、 「おら!ガキども!とっとと座りやがれ!HR始めんぞ!」 慌ててみんな自分の席につき始めた。 このいかにもチンピラにいそうな声で入ってきた教師、哉井帝(かない みかど)教諭。 美人だが性格に問題あり。生徒を一言で黙らせるあたり威厳たっぷりの方である。ちなみに女性。 「あ~、それではHRを始める。その前にもう知ってると思うが転入生を紹介する。」
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