日常

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そう告げた後、帝教諭はさっさと教室を出ていった。 出ていったのを見計らってクラスの男子と女子は亜里亞に質問しにいった。 「ね~ね~、柳原さんはどこから来たの?」 「柳原さんはどこ中出身?」 「柳原さんは好きな人とかいますか?」 多種多様の質問をクラスのみんなでしにいった。 それを見ていた狩魔は、 (あ~あ、可哀相にな。みんなで一気にしたら、答えられるもんも答えらんねーじゃん) と思っていた。 だが、狩魔の考えとは裏腹に亜里亞の答えはみんなを黙らせるものだった。 「うるさい」 とみんなを一蹴した。 その後、亞里亜は皆を残しその場を去っていった。去った後の亜里亞を見てみんなはさっきと打って変わって、 「なんだよ、あれ!?」 「ちょっとなんなのあの娘!感じ悪!?」 と、とてつもなく憤慨(ふんがい)していた。この答えには狩魔も驚くしかなかった。 (まさかあんなことを言うとは…。変わった転校生だな。人見知りか?それとも…) 流石の狩魔も気掛かりであった。
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