娘にメールを送っても、返信してくれません。

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「ああ、授業参観ねぇ。そりゃ、彩音ちゃんが嫌がる訳だ。あの子は目立つのが苦手だもんねぇ」 如月さんの「なるほどねぇ」といった感じの声。 如月さんの方を振り返り見る。 「俺、そんなに駄目って感じで目立ってます?どこら辺が駄目ですか?」 駄目な所を全部言ってくれ。(多分)直すから。 カップを口に運びかけていた如月さんは、 「駄目とは違うけど、あえて言うなれば、ルックス?」 と言ってから、カフェオレを一口。 「整形してきます」 「まてまてまて」 「ルックスって!俺の見た目、駄目ですか!?今現在まで普通だと思ってたんですけど!」 「だから駄目じゃないって言ってんでしょうが。…彩音ちゃんの時々鈍感な所は、完全に君譲りだな」 「落ち着け」、と両手を前に突き出し、俺を宥(なだ)める如月さん。気のせいか、少し呆れている様に見えた。 「どっちにしろハルちゃんの事だから、『来るな』って言われても行くんだろう?」 「もちろん行きますよ」 「じゃあ、彩音ちゃんの機嫌を少しだけでも悪くさせないアドバイスをしてあげよう」
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