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「ったく、気分悪ぃったらねぇな……あのジジイは。大体、本物の占い師かもどうかも分かんねぇし……気にすんなよ、遥」
この言葉がオレなりに精一杯の遥への気遣いだ。
「大丈夫だってば。それにお爺さんも言ってたじゃん、転機が来たら翔太の協力が必要だって……。何かあったら守ってよ、少年!」
「おう! 任せとけ!」
何かあったら……いや、何も無いことを願ってはいるのだが、冗談半分でも遥に頼られて少し嬉しく思えた。
ただその反面、心の中で少しだけ嫌な予感がしていた。
そして、その嫌な予感は見事に的中してしまう事となる。
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