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火星に着く前のお話。
最近は戦闘もなく平和(要するに暇)なナデシコ。
「アキトぉ~、一緒にお昼食べよぉ?」
「だぁ~❗今はユリカに構ってられる状況じゃないだろ⁉」
厨房で料理に追われるアキトに相も変わらず付きまとうユリカ。その後ろから腹を空かせたクルー達が怒りのこもったまなざしで二人を見つめている。
「アキトったらぁ~」アキト及びクルーの怒りが頂点に達する瞬間、コミュニケ(通信端末)にルリの顔がドアップで写る。
「艦長、バカやってないでブリッジに来てください。敵襲です」
この声にクルーも反応し、それぞれの持ち場に移動する。素人あがりとはいえ実戦もこなしてきたから当然だが。
アキトも幾分ほっとした表情で、
「俺もエステで待機しなきゃ」
いそいそとハンガーに向かう。
「あ、アキトぉ❗私も行く🎵」
「お前は持ち場に着け‼」
クルー達全員からの怒声で、
「…はぁい」
さすがのユリカも諦めた。
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