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その時ハンガーでは、「今発進出来るのはお前のエステだけだ❗」「俺一人で落とせるか⁉」
少々パニック気味のアキト。無理もない。
「とにかく重装備で出す❗あとは頑張れ❗」無茶苦茶な精神論で発進することになる。
「こうなったら…❗」覚悟を決めていつの間にかかなりガタイが良くなっているエステバリスをナデシコから遠ざける。そのナデシコはミサイルだけで無数の敵機と対峙している。
「早く終わらせないとまずいか…」
チューリップに攻撃可能な距離まで近付いたアキトは、ミサイルで攻撃を仕掛ける。しかしその程度ではびくともしない。
「流石に無理か…」
そうこうしてる間にバッタと呼ばれる兵器がアキトのエステバリスを包囲し始める。
「ヤバい…何か方法はないのか⁉」
早めにチューリップを叩かないとアキトはもちろんナデシコも持たない。しかし一撃でチューリップを破壊するような兵器はエステバリスには…
「そういえば…」
アキトは武器システムを調べ始めた。実は発進間際に、
「今回は一発限りの必殺兵器を積んだからな」
と言われていたのだ。「必殺兵器ってなんだよ⁉これか⁉…違う。それとも❗…違う」
なにしろ重装備なのでさまざまな兵器が表示される。だが、決め手になるようなものは見つからない。
ふとアキトの目に止まったものがあった。
「大型重力子誘導弾?これか‼」
物々しい名前の兵器を見つけたアキトはバッタを振り払いチューリップの目の前に移動する。
「これが必殺技か❗くらえ、ゲキガンブラストぉ‼」
エステバリスから発射された一発のミサイル。それはチューリップに吸い込まれ、中心部でとてつもない破壊を生み出した。グラビティブラストと同じ重力子を使ったこの兵器は、敵を内部から崩壊させる。チューリップも例外ではなく生物のように身震いすると跡形もなく四散した。
「こんなのがあったのかよ…」
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