死針－悪夢－

👣終わりの始まり👣

４月２６日 日曜日

高知県太垣市
太垣工業高等学校

日曜日というのに、生徒が多数いた。拳聖は「そういえば、２年前も学校に行ったな」と思い出した。最も校舎には入らなかったが、井上 英太と残って話をした。空手部と言って、熱く話ていた。その数時間後にあんな事になるなんて…。
神が存在するのなら、何故、死神を存在させているのだろう？
神を信じ神を敬う生物は人間だけである。最大の謎『死針』の取り憑く心の闇を持つのも、おそらく人間だけだろう。

拳聖はそんな事を考えながら高校を通り過ぎた。

太垣市は絶好の釣りポイントも多くあり、年間を通し釣り人が来る。その為、民宿やビジネスホテルも手頃な価格で泊まれる。
拳聖はあらかじめ予約していたホテルに入り、その後、まわりを歩いた。
噂の人物には明日会うつもりだ。その前に街の中で例の噂を 聞けたらなと、期待せずに歩いた。