👣終わりの始まり👣

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商店街はバイパス道路から離れた所にあり、バイパス近辺と比べて、人通りが少なく『寂れた』感じがした。 とりあえず商店街を歩いていると、『カタユウ』という大型スーパーが目についた。 拳聖は中に入ってみた。店内は意外に広く、商店街と比べて人が多くいる。 スーパーマーケットの他に地元穫れの魚や野菜なんかもコーナーを別に売っている。太垣市の店として永く愛されている様だ。 レストランもあり、拳聖は入った。刺身の定食を頼み、レストランの中からスーパーの売り場を眺めた。 学生服のままの学生もいるし、私服の子もいる。家族連れを見て、自分の家族を思い出す。 しばらく、眺めていたら、拳聖に衝撃が走った。 「木下 千紗‼⁉」 ガラス越しに前を横切った人に拳聖はショックを受けた。 木下 千紗が学生服の女子と楽しそうに話ながら歩いていた。 拳聖は急いで立ち上がった時に、丁度頼んだ定食がきた。 「あ!すいません!後で来ますので、置いてて下さい!」 と言い、千円札を2枚渡してレストランを出た。しかし、もう木下 千紗の姿はなかった。外に出て駐車場を探したが見つからなかった。
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