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「尾野居の事件…?」
「そうだ。それで『噂』を聞いて来たんだ。別に広めるつもりはない。噂の真相が分かればいい」
学生達は互い互いに顔を見合わせた。拳聖は無理強いするのは良くないと判断し待った。
「分かった。あんたは何となく信用できそうだ。連れて来るから待っててくれ」
学生は学校の方へ向かおうとした。今度は拳聖が呼び止めて、
「おい、お前の名前は?」
と聞いた。学生はにかっと笑い、
「俺は伊予喜 秋丸。悪かったな、渡邊さん」
「いや、こっちもすまなかった。頼んだぞ。伊予喜」
秋丸達は大きく手を振り走って行った。
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