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3日前、突然、大塚 麗から連絡があった。麗とは、『あの時』から会ってはいなかった…
もしもの時の為に、携帯電話の番号は教えていた。しかし、本心はこの事に関わって欲しくはなかった。
『心の闇』それは誰の心にもあるものであり、いつ、誰が、何処で『死針』に取り憑かれるのか分からない…
それと、友達を亡くし、また、友達が『死針』となり、心に傷を負った少女に、これ以上の苦しみを与え兼ねない事に、巻き込みたくはなかった。
そんな拳聖の想いとは裏腹に麗は麗で調べ続けていたらしい。
「あの事に関して、日本中で色んな噂がインターネットに溢れているの。殆どが噂止まりなのだけど…1つ気になる噂があったの」
麗の電話の内容は、やっぱりその事だった。もう止める様に言ったのだが、麗は聞かない。仕方ないので、待ち合わせをして、直接話をする事にした。
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