夜桜四重奏

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ホシノウミ(3)   雄飛「嫌いなのよ、神だのみってやつがさ」   枝垂「そうかもしれません・・・」   マリアベル「随分嫌われてますね」   雄飛「へっへ。神様だからって拝まれてばっかじゃねえや。 人間の身勝手な考えで、時に何よりも蔑まれ、疎まれ、憎まれ、見放される。 そいつが神ってもんよ。 けどな、そのあとどうしようも無くなった人間が最後に泣きつくのが、やっぱり神様だったりするんだよ。 だから面白いんだよな、人間ってやつは」   枝垂「・・・耳の痛い話です。できれば、こちらで全て解決してしまいたいものなんですが・・・。いざとなれば、やはり頼ってしまうかもしれません」   雄飛「へっへ。いーんじゃねえの、まあ。 神様が威厳すら無くなったらおしまいだぜ。 ほら、そこに隠れてるのみたいにな」   八重「ば、ばれたか・・。私の変装を見破るとは・・・」   雄飛「・・・バカにしてんのか? お前が秋名やヒメたちを助けようとしてても、なんも言うつもりは無いぜ」   八重「え、ホント?」   雄飛「お前の考えで勝手になんでもやりゃあいいさ。 ・・・ま、やった後で説教だけどな」   枝垂「八重さんでなく、雄飛さん自身は・・・ 我々が最後の最後に泣きついた時、助けてはくださるんですか?」     雄飛「・・・・・・決まってらあ。 助けねーよ。 神様は、なんもしねえのに偉そうだから神様なんだよ」  
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