2人が本棚に入れています
本棚に追加
ホシノウミ(3)
雄飛「嫌いなのよ、神だのみってやつがさ」
枝垂「そうかもしれません・・・」
マリアベル「随分嫌われてますね」
雄飛「へっへ。神様だからって拝まれてばっかじゃねえや。
人間の身勝手な考えで、時に何よりも蔑まれ、疎まれ、憎まれ、見放される。
そいつが神ってもんよ。
けどな、そのあとどうしようも無くなった人間が最後に泣きつくのが、やっぱり神様だったりするんだよ。
だから面白いんだよな、人間ってやつは」
枝垂「・・・耳の痛い話です。できれば、こちらで全て解決してしまいたいものなんですが・・・。いざとなれば、やはり頼ってしまうかもしれません」
雄飛「へっへ。いーんじゃねえの、まあ。
神様が威厳すら無くなったらおしまいだぜ。
ほら、そこに隠れてるのみたいにな」
八重「ば、ばれたか・・。私の変装を見破るとは・・・」
雄飛「・・・バカにしてんのか?
お前が秋名やヒメたちを助けようとしてても、なんも言うつもりは無いぜ」
八重「え、ホント?」
雄飛「お前の考えで勝手になんでもやりゃあいいさ。
・・・ま、やった後で説教だけどな」
枝垂「八重さんでなく、雄飛さん自身は・・・
我々が最後の最後に泣きついた時、助けてはくださるんですか?」
雄飛「・・・・・・決まってらあ。
助けねーよ。
神様は、なんもしねえのに偉そうだから神様なんだよ」
最初のコメントを投稿しよう!