40.ずっと、傍にいて

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「昴也さんのことは好き…。 だけど、ずっと傍にいてほしいのは恭平なの…! 一緒にいるのがあたり前になって、これからも自然に傍にいられると思ってた。 あのね、恭平。 私、ずっと心のどこかで気づかないようにしてたの。 だって本当の気持ちに気づいたら、千架は恭平に何をするかわからなかったから…。 だから千架に支配されたときから、私は自分の想いを閉じ込めていたの。 ただ、恭平の傍にいたかったから……。 もう、今更信じてもらえないかもしれないけど 私本当は、ずっとずっと恭平のことが好──…」 その瞬間 私の言葉はあなたの唇で塞がれて 甘くて、柔らかい感触が私の体を包み込んだ。 「──お前からその言葉が聞けるかと思うと、マジで嬉しくてたまんねぇんだけど…。 でもそれは、俺の方から言わせて欲しい。 こういうのは、男からするもんだろ?」 「きょ…」 「──好きだ、海」 また、涙が溢れて止まらない。 恭平は両手で私の頬を包み、涙を拭いながら笑った。 やっとその目を見つめると、その瞬間にもう一度唇が塞がれる。 「ん……」 甘い吐息が漏れていく。 恭平は私の後頭部を掴んで、何度も何度も唇を重ねた。
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