第一話

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「お前、また少し太った??」 学校に向かう途中アキラがふと聞いてくる。 「失礼な!!女の子に向かってそんなこと聞いちゃモテないぞ!」 肩にかけてた鞄でアキラの頭を叩く。 「いってえなぁ。もう明日から乗せてやらねぇぞ。」 「うそ、うそ、ごめ~ん。」 キャラに似合わず甘え口調でアキラに抱きついてみる。 自分でもキモいって分かるけど、明日から歩いてくなんて考えただけでダルいもんね。 あれ? いつもなら「キモいから止めろ!」とか言うのにアキラの反応がない。 ふとアキラの顔を覗いてみると真っ赤だ。 「どーしたぁ?超真っ赤だけど風邪気味?」 「うっせ。こっち見んな。」 何故かアキラに怒られた。 いつもと違う反応に困り、学校に着くまでの間、沈黙が続いた。 アキラといて、こんなに沈黙が続いたのって初めてなんじゃないかな? .
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