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作者
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‐バキィ メキィ ボコッ グシャ‐
一人の男が赤髪の男の上に跨[マタ]がり気絶し前歯も鼻も折れて居るのにも関わらず殴り続けて居る。
不良A『おい。もうやめろよ。それ以上やったら死んじまうよ』
〇〇「……死。この世に生きている意味等無い。死は無。死は恐れるから怖い物。恐怖心があるから怖い。恐気があるから悪い」
‐グシャ グシャ グシャ グシャ‐
赤髪の顔は原形など留めてる筈がない。口や鼻から出た鮮血[センケツ]は既にどす黒く顔全体に付着して居る。殴る度に新たな鮮血を吹き出し嫌な音が響き渡る。
不良A『わっわ、分かった。おっ俺達が悪かった。つっ突っ掛かったりして。だっだから勘弁してくれ』
不良Aが身体と声を震わせながら謎の男に謝罪した。すると謎の男が赤髪の上からゆっくりとどきその場から立ち去って行く。
その後ろ姿はまるで鬼神の様な死神の様な……悪魔の様な……とにかく邪悪と言う事は確かであろう。
不良A『……総長おおおお。しっしっかりして下さい。今救急車呼びますんで』
不良Aは大声を張り上げ赤髪に素早く近付き携帯をズボンのポケットから取り出し119と素早く操作しだした。
不良A『総長こんな姿になっちまって』
涙を流しながら不良Aは呟き自分の上着を脱ぎ赤髪の頭に枕替わりに敷いた。
こんな風に赤髪の顔付近に血の池を作って立ち去った張本人はと言うと……。
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