112人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女は頬を赤らめながら笑い、料理を掬い僕の口に運ぶ。俗に言うあーんというやつだ。
それを口に運び美味しいよと言うと嬉しそうに微笑みそしてーーー
「おきろ小僧。危ないぞ!!」
「ぷぎゃら!!」
鉄拳と鼻でキス……てコノヤロウ。いや女だから……なんだ?
なんにせよ甘い夢から鉄臭い現実へ戻る。
「てめ、魔王!!もう少し、いやもっと優しく起こせ!!不細工に磨きがかかるじゃないか!!」
「あら、なら次からは魔物にでも起こさせてあげましょうか?素敵な目覚め……永遠の夢に行っちゃうかもね」
「魔王さま大好き!!明日からも起こしてください!!」
くそぅ……助かったのか助かってないのかわからないぞ……。
最初のコメントを投稿しよう!