第二話

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  彼女は頬を赤らめながら笑い、料理を掬い僕の口に運ぶ。俗に言うあーんというやつだ。 それを口に運び美味しいよと言うと嬉しそうに微笑みそしてーーー   「おきろ小僧。危ないぞ!!」   「ぷぎゃら!!」   鉄拳と鼻でキス……てコノヤロウ。いや女だから……なんだ? なんにせよ甘い夢から鉄臭い現実へ戻る。   「てめ、魔王!!もう少し、いやもっと優しく起こせ!!不細工に磨きがかかるじゃないか!!」   「あら、なら次からは魔物にでも起こさせてあげましょうか?素敵な目覚め……永遠の夢に行っちゃうかもね」   「魔王さま大好き!!明日からも起こしてください!!」   くそぅ……助かったのか助かってないのかわからないぞ……。
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