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「 私を好きになった事は誤算だったの? 」
「ああ、でも嬉しい誤算だったよ 」
美雨が突如両手で夕弥の両脚を広げると「 痛い痛い」とソファに鎮まっていくが、ふん、と一瞥してから心地良い空いた空間を離れて洗面台に走った。
右、中央、左、三枚の鏡を上手く角度をつけ合わせると、編み込みを確認する。
編み目が変。
美雨は片手でチュニックを握り、もう片手で編み込みを指して長い廊下から夕弥に向けて吠えた。
「何これ、変な髪型! 」
「…は? 」
「 結局自分が話して楽になりたかっただけでしょ!」
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