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Ryo side
女「…っ最低!!」
亮「っ…」
また、ビンタされてもうた…。これで何回目やろな、女泣かすの…。
まったく、一回抱いたくらいで彼女面すんなや…
女が出て行くのを目で追いつつその辺にあった煙草に手を伸ばす。
~~♪
すると丁度良く携帯の着信がなった。
亮「…もしもし?」
智「あ、亮ちゃん?今隙?」
今…あー…急いでシーツを捲って床に投げ捨てすぐさま相手に返答する。
亮「そんなん聞くっちゅーことはどうせ来るんやろ?」
智「んふふ、もうその辺まできてるからー」
亮「は?ちょ、待て!」
ブチっ…
はぁ…意味分からん…
するとものの一分もたたんうちにチャイムがなった。
亮「え…?」
智「亮ちゃん鍵閉めなきゃダメだよー?」
呆然としているとぴぃはいつも俺に向けてくれるふにゃっとだらしない笑顔を向け勝手にソファーに腰を降ろした。
ぴぃの行動は時々…いや、しょっちゅうやけど、読めん…。やから気になってすぐに目で追ってしまう。気になって…気になって仕方がない。
亮「はぁ…まったく、しゃあないな…。」
智「んふふ。」
ぴぃ隣に座ると肩にこてんと頭を乗せてきた。
俺だけに見せる油断しきった顔…。
それはぴぃが俺のことを兄貴のように慕ってくれるから。ほんまこいつは純粋な奴や…。ほんまもんの俺なんて知らんくせに…。
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