こんな時期に転校生!?これは十分謎の可能性を持っているな!

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夏樹と公園で昔話に華を咲かせた日の翌日、俺は退屈な学校に来ていた。 やっぱり月曜日とかやる気出ないわー。このままだらけていたいな。 「ねぇねぇ武ちゃん」 「ん?どうした夏樹」 だるい体を起こして、俺は後ろに振り向いた。 「この子凄く可愛いと思わない?」 夏樹が持っているファッション雑誌を、俺に見せてきた。 「あー、神宮秋か。夏樹はこの子のファンなのか?」 満面の笑みで何回も頷いてる所を見ると、かなりのファンらしいな。 まぁ、夏樹の机の上にも神宮の写真が貼ってあったからな、予想はしてた。 「おーい武憲。大ニュース大ニュース」 この声は、大輔だな。 うん、間違えるはずがない。何回聞いても特徴のない声。声が高いのか低いのか、それすらも判らん。 「なんだよ大ニュースって。全然驚かなかったら、裸で女子更衣室に突っ込んでもらうからな」 「そこまでか!!……うーん、自信はないが言ってみるわ」 「そうか、女子更衣室に突っ込む覚悟は出来たか?」 「まだなにも言ってないだろうが!」 ちっ、どうせ驚かないんだからさっさと覚悟決めてろよ。 大輔は深呼吸している。 「あのな、このクラスに転入生がくるんだってよ」 「……」 「……」 「……で?」
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