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「いやだー!やめてくれー!俺は女子に嫌われたくないんだー!」
「えーい黙れ!!どうせお前の事なんかミジンコ程度にしか思われてないさ!それがゾウリムシに変わる程度じゃないか」
「なんだよ俺は単細胞生物か?」
「やっと気付いたのか?だってお前はバカ(単細胞)じゃないか」
あっ、俺今上手い事言ったな。
「なに上手い事言ったって顔してるんだ!全然上手くないからね!」
「黙れゾウリムシ!」
俺は大輔の制服の襟を掴んで、体育館にある女子更衣室に向かっている。
「いーやー!!」
おっ、もう少しで体育館だな。あれ?体育館に行く道の途中に誰か立ってるな。
あっ、俺を見た瞬間にこっちに走ってきた。
やべー、黒髪のポニーテールが揺れてる。なんかいいわ。
「あのーすいません。職員室はどこにあるんですか?」
あれ?この子どっかで見たな。しかもつい最近。
「聞いてますか?」
「えっ?あ、ああゴメン。職員室ならこの道を真っ直ぐ行って、左に曲がればあるから」
「ありがとうございます!」
あの子、背が高かったな。俺で168センチなのに、俺より高かった。だから170はあるんじゃないのか?
足も長いし、スタイルもいい。顔もかなり可愛かったし。ああいうのをモデル体型っていうんだろうな。
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