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尾行を開始した俺は、電柱と電柱の間を高速で移動している。
周りから「何あの子」とか「ママー頭のおかしい人がいるよ」「見ちゃ駄目です」とか聞こえてくるけど、そんなの気にしてられない。
しばらくそのまま行動していると、肩を叩かれた。
「うわぁっ!すいませんすいません。怪しいものじゃないんです。許してください」
「何言ってるの?武憲君」
ん?警察じゃなくて雪野かよ。
俺の後ろに立つとはなかなかやるな。
「それで?何してたの」
別に知られたらやばい事じゃないし教えてもいいよな。
俺は夏樹を尾行していることを雪野に教えた。
「本当!面白そうじゃん」
「わわっ声でかいって」
俺は雪野の口を手で塞ぐ。
夏樹に気づかれちまうよ。
「ふぁふぁふぃふぉふぁふぇふぇ」
「ごめんなんて言ったの?」
俺は雪野の口を塞いでいた手をどける。
「私も入れて」
という事でその後どこからかコートとか取り出して、今の状況になっているわけだ。
はい回想シーン終了!
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