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そして料理が運ばれて来たんだが、やはり思った通り俺が頼んだナポリタンは無く、代わりに特大カレーがある。
何だよあのカレー。軽く7人前はあるんじゃないか?
雪野の注文したカレーが、かなり小さく見えてしまう。
夏樹が平然と俺の前に、特大カレーを置いたので反抗する。
「おい、俺が頼んだのはナポリタンであって、こんな力士が食うカレーじゃないぞ」
おっ、満面の笑みだな。だが分かるぞ。これは営業スマイルだな夏樹。
「そちらはサービスでございます」
一応客だから敬語使うんだな。
いやそう言う事じゃなくて、サービスって事は金はいらないんだよな。
「制限時間内に食べられたらの話ですけどね」
「やっぱりこれ返すわ」
俺は特大カレーを指差して返品を要求した。
「当店では返品は受け付けておりませんので……」
何だよこの女。勝手に持ってきて返品できないとかほんとなんなの。
「ちなみに失敗したら何円払うんだよ」
「3000円になります」
何だと!俺の手持ちが奇麗さっぱりなくなるじゃないか。
ああっ、雪野そんな同情するような目で見ないでくれ。
「やるんですか?やらないんですか?」
「どうせ辞退しても金払うんだろ?だったらやってやるさ。大食いの武憲と言われた俺の実力を見よ」
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