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灰色・・・・の髪・・の子供だ。
俺が落としたオニギリを握り締めてこっちを見ている。
いや、あの目は睨んでいる目だ。
まるでこのオニギリは私のだと言わんばかりの野生の目で。
【俺】「き、君はこんな所で、何してるの?」
この重い沈黙に耐えられず思わずそんな事を口走ってしまった。
【少女】「・・・・・・」
少女はなにも答えない。
【俺】「お父さんとかお母さんは?」
【少女】「・・・・・・」
そっぽを向いたまま答えない。
迎えを待つにしてもこんなトコじゃあぶないし。
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