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伊藤が口を開く。
「面白い。根拠を教えてくれたまえ。私が犯人だと言う根拠を」
強気な態度で伊藤は臨む。男は伊藤の問いに答える。
「いいでしょう。まずは先程質問した皆さんのアリバイです。皆さんアリバイがあるのにあなただけアリバイが無いんですよ。部屋でエロ本を読んでたのではアリバイは成立しません!」
「ふん、そんな事で私が犯人にされてはたまらんよ」
「ふふん、馬鹿にしないでください。僕はあなたが犯人だという証拠。あなたの使った凶器を持ってるんですよ!」
「なん……だと……」
「これが凶器だ!」
彼が取り出したのは伊藤と書かれたエロ本だった。
「良く見て下さい。このあんたのエロ本を! 所々に血がついてるでしょ。あんたはこのエロ本で彼を!」
「それは私が無くしたエロ本じゃないか……」
「まだ白をきるつもりか! まだこっちはネタを持ってるんだ! 被害者のダイイングメッセージをね!」
「ダイイングメッセージ!? 馬鹿な!?」
「焦ってますね。ではこれを見て下さい」
男は血痕を指差した。
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