願い

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『だめだよ!拓弥は行かなきゃ』 拓「棗いない学校なんてつまんねーし」 『でも…』 拓「それに、あの子のとこ行くんだろ?俺も行く」 拓弥は私の部屋から出て行くと数十分が経ってから再び私の部屋に入ってきた 拓「ほら、行くぞ 森谷邸こっから遠いからちょっと時間かかるんだよ」 拓弥は私の腕を引っ張って歩きだした 車庫の中へ連れていかれると普通ではない真っ白なベンツの助手席のドアを開けた 拓「どうぞ?」 私はちょっと照れながら座ると拓弥はドアを閉めて運転席へと乗り込んだ 『拓弥って車運転出来るの!?』 拓「まーな じゃあ行くか」 『うん』 緊張しながらも車はどんどんスピードを上げ走る 私はよっぽど不安そうな顔をしていたのか 拓「大丈夫だって」 私が何も言えないでいると 拓「…棗、今お前の隣にいるのは誰?」 『…拓弥。』 拓「そう。俺がいるから棗は大丈夫だから」 拓弥の言葉は魔法がかっている 『そうだねっ!』
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