願い

35/39

2892人が本棚に入れています
本棚に追加
/215ページ
数日後 久しぶりに生徒会メンバーが集まった その場所…パーティー会場 薫「結構大変だったよ…全員分の招待状を集めるのは」 隆「どうやって集めたんですか?こんな密会に近いようなパーティーの招待状なんて」 薫「欠席する予定だった人とか、どうしても足りなかった分は…」 薫ちゃんは悪い顔をした 淳「もういい…これ以上何も言うな」 薫「…棗の方はどう?」 『分からない…でも私たちは森谷さんを信じるしかない』 双「そうですね」 「それではっ本日の主役様の登場でーす!」 会場は拍手の嵐 そして現れるのは…森谷元総理 「本日は私どもの些細なパーティーに御集まりいただきありがとう」 『どこが些細なのよ…』 まだ私にも庶民の感覚が残っていたのか 気付いたらそう口にしていた 雄「一応、一度は日本の頂点にいたんだ。これが当たり前の世界」 桐山くんも同じ考え? 雄「まぁ、俺らもこれくらいしてるから本当に些細なんだろうけど」 …。 薫「そろそろくるぞ」 薫ちゃんの言葉に舞台に目をやると森谷さんが俯き加減に登場した 薫「さて、どう出るか…」 『あんまりプレッシャーの念はかけないであげて…並大抵の勇気じゃ無理なんだから まして、こういう家柄だし』 薫「だけど俺にはお前らを守る義務がある!! …何としてでも」 薫ちゃんの目は真剣だ そしてその目は森谷さんを睨みつけるようにキリッとした視線を送る 【どうしても森谷さんに言いたいことがあって…】 蘭【…とりあえず中へ】 【近々、身内だけを集めてパーティーを開くって聞いたの】 蘭【えぇ…御祖父様の趣味で】 【その時に、森谷さん自身の気持ちを打ち明けてみない?】 蘭【っ無理です!!】 【勿論、それは簡単な事ではないことは承知の上よ でも…自分に背いて生きるって辛すぎない?】
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2892人が本棚に入れています
本棚に追加