始まりの鐘

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『ばいばい』 あれから1週間が過ぎた もう1週間 いや、まだ1週間しか過ぎていない 拓弥のいないこの家 心の中が空っぽになった 食欲も出ずあれから食べ物も喉を通らない お母さんやお父さん、メイドさん達も心配して色々してくれるんだけど プルルルル ディスプレイを見ると淳だった 『はいもしもし』 淳「ちょっと家来れない?」 淳「やっぱり」 『ぇ?』 淳「これ以上痩せたら死ぬよ?元々細いんだからさ…食え」 淳は私におにぎりを差し出した 断る事も出来ず手に取った 私がおにぎりを取ると開いていたパソコンの前に行った 淳「ちょっとおいで」 マウスを動かしながら言う 淳「さっき慎からメールが届いたんだ」 【元気か?俺は元気!拓弥は棗に会えなくて死にそうだけどね(笑)棗も拓弥と同じような事になってる気がして心配なんだ。ちょっと様子見てやってよ。でもこっちの方がまだマシかも(笑)それから棗もパソコン買えって言っといて?そしたら拓弥とも毎日連絡取れるじゃん じゃあまた 慎】 淳「ちょっとは元気出た?」 私は少し安心したらお腹が空いて持っていたおにぎりを勢いよく食べた 淳「(笑)もっと食う?」
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