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昼休み。いつも通り牧とお弁当を食べる。 「あ~、お腹すいた~。やっとお弁当食べれる~♪」      「その食い意地は相変わらずだね。さっき心配したのは取り越し苦労だったみたいね。」 「そんな事ないよ!牧が心配してくれて嬉しかったよ!」 「バカな事言わないでよ。私は取り越し苦労でよかったって思ってるんだから。」 「牧・・・。」 「さっ。ご飯たべよ?」 「うん!」 ありがと、牧。                牧と知り合ったのは中二の時。最初の席で牧が私の前に座った時。 ――私、大野 牧。よろしくね。―― ――うん!私は木下 繭。よろしく!―― あれから四年。一度もクラスが離れた事がない大親友。 牧は才色兼備という言葉がそのままピッタリ当てはまる様な女の子。頭が良くて、ずっと学年五位以内をキープしてる。スポーツもできて、しかも可愛い。なのに性格も良くて冷静。私の事をいつもフォローしてくれる。今日みたいに心配もしてくれる。みんなからすごい好かれてて、男の子の中にもファンは多いみたい。
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