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「ねえ繭、私今度髪切ろうと思うんだけどどう思う?」 「え!ヤダ!!」 「え~?何で?」 牧はきょとんとしてた。それもそのはず。まだ牧には言っていなかったが、私は牧の髪の毛が大好きなのだ。 牧は顔が小さくて、大きな茶色い瞳がクリクリしてる。髪は綺麗な茶色でふわふわしたカールを二つに分けて結んでる。私はこの色素の薄さが出した茶色も好きだし、何よりもふわふわして気持ちいいこの髪が大好きなのだ! 「髪短いの似合わないかなぁ。」 牧は少しシュンとしていた。 「違うよ!似合うと思うよ?でも、私牧のそのふわふわした髪が好きだからなくなっちゃうのが寂しくてさ。」          「そうだったの?知らなかった~。」 「うん。でも髪はまたのびるし、牧はショートも似合うと思うからやってみなよ。」 「うん。ありがとね。」 「うん・・・。」 ちょっと寂しかったけど、子供みたいなわがまま言うのはやめよう。 「なんだったら切った髪の毛もってきてあげようか?」 牧が悪戯っぽく言った。たぶん、また私に気を使ってくれたのだろう。 「い、いいよ!もうっ!」   「冗談だよ、冗談。」
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