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――『お待たせしました。こちらが本日のメインディッシュの最高級の国産牛を使いました特大ステーキと、デザートの超特大チョコレートケーキになります。』
『わあ!すごーい!いただきまーす!』――
「木下ぁ。」
「うぅ~ん。」
「繭っ。ちょっとっ。」
「おい、木下。」
「もうお腹いっぱいです~。」
「繭ってばっっ。」
「ごちそうさまでしたぁ~。」
「きぃのぉしぃたぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ん!!?
「は、はははいぃぃ!!」
先生の怒鳴り声で目が覚めた。教室は静まり返り、後ろの席の牧は『あちゃ~』という感じに手で顔をおおってた。
「放課後職員室に来るように!!」
「はい。すみませんでした。」
まただ。二日連続呼び出し。今日は数学の増本先生だ。あれだけ寝ない様にしなきゃって思ってたのに私の馬鹿!!
「もう!散々起こしたのに全然起きないんだから!」
今日は牧にも怒られてしまった。
「牧~。今日は先帰ってていいよ~。」
そう言って私は荷物を持ち、教室を出た。
「失礼します、木下です。」先生が眉間にシワを寄せて待っていた。勿論、こっぴどく叱られた。
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