決められた夢

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「でも・・・。」 「私はね、そんな後ろ向きな牧は嫌。それに牧は私の一番大事な友達なんだからそれを悪く言われたらすごいムカつくよ?たとえ本人だって許さないんだから!」 「繭・・・。」 私は少しムッとしていた。 「ありがと、もう言わない。」 「本当に?」 「うん。約束する。」 「じゃ、仲直りね!」 そして私達は店を出た。牧はこの恋を頑張ると宣言して帰って行った。私も早く帰ろう。今日の夢が楽しみで仕方なかった。 お風呂から上がり、リビングでテレビを見ていた。夢も気になるが今日は毎週欠かさず見てる番組があったため、そっちを優先した。                「お母さんもう寝るわね。あんたも明日休みだからっていつまでも起きてないで早く寝るのよ。」 そう言うと母は寝室に入って行った。 番組も中盤を迎えた頃、私は軽い睡魔に襲われていた。でも今は寝るまいと根性で最後まで番組を見て、その後は崩れる様に睡魔に身をゆだねた。
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