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東京から1時間程離れたところにある千葉県の某所。
澄みきった青空とピンクの色鮮やかな化粧がほどこされた満開の桜が清々しい気持ちを運んでくれている。
そんな昼下がりの賃貸マンションの一室で独りの男がベッドに寝転びながら本を読んでいる。
男の一人暮らしにしてはキチンと掃除されている小綺麗な部屋。
彼はまわりの景色と同調するようにゆっくりと1ページ1ページ真剣なまなざしで本を読んでいる。
本に穴があくのではないかというほど食い入るようにみている。
本のタイトルは
「昼下がりの人妻」
もちろん官能小説である。
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