昔話……第一章

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 「ボロボロだなぁ…」  お父さんが読め、いや、読んでくれと頼んだノート、何が書いてあるの?  気になる気持ちから急いで部屋の灯りを付ける。  暗闇に慣れた目には少し痛みが走ったがすぐに収まった。  「…ゴクッ」  女の子にしたらはしたないかもしれない喉の音、だけど今は気にはしない。  もっと気になる物が目の前にある。  きっと予想していない事が沢山書いてあるのだろう。  それでも、昔からの性分なのか…知りたいと思った事は調べる質の私にはこのノートの存在は気になり過ぎた。
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