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時計の針が8時45分を指し、毎朝の朝礼が始まった。
「おはようございます。」
藤島店長が元気よく挨拶をする。
スタッフも頭を下げる。
「本日の予定は…」
壁に掛けられた大きなホワイトボードにびっしり書き込まれた欄を指差しながら、藤島店長が1日の予定を話していく。
スタッフはそれを頭に叩き込み、1日の売上計画を積み上げていく。
私は気楽なアルバイトなので、求められるものはそこまでないが、社員の人たちは真剣な顔をしている。
働くとは、こういうことなんだろう。
私にも近い将来やってくる、働くという未来。
ぼんやり思考を飛ばしていると、遮るように藤島店長が声を上げた。
「じゃあ最後に静谷さん、」
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